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忘れられない誕生日のスイーツ

去年の春から夏にかけて再発した私は、誕生日を病院で迎えた。

誕生日を祝えない家族が気を遣って「何か甘いものでも」と病院に連絡してくれ、私は面会室で看護師が選んでくれたスイーツを食べた。

「お父さん、優しいですね。これ私が食べて美味しかったものなんですけど。来年はもっといいものを」と言われて何とも言えない気持ちになったのを今でも覚えている。

このことを今考えると、私はせっかく私を産んでくれて、育ててくれた両親に何という親不孝をしてしまったのだろうと感じる。

とてもじゃないけど私には親ガチャなんて思えない。

両親含めて家族を私は本当に愛している。

病気になってからこそ、そう思うようになった。

それぞれ個性的だけど、とても良心的な人たちだ。

家族の中で私はいつもおちこぼれだった。

肩身は狭いけど、でも今も病気になった私を世話してくれている。

家族に言われたように、私はすぐに人のせいにする自分の癖を直したい。

病気になったのは私のせいではなくても、安易に人を傷つけるような真似はもう決してしたくないなと感じる。

そして今年の誕生日は穏やかに過ごしたいし、毎日少しでも脳が安定していってくれればいいなと感じる。

今日食べたスイーツが病院で誕生日に食べたスイーツに似ていたのでこのことについて書いてみた。

思い出すとどこかに隠れたくなるくらい恥ずかしい再発の記憶も少しずつ癒されていけばいい。

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