つながる力

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「黄泉がえり」(2002年)という昔の映画を観た。一度亡くなった人が残された人の強い思いによって生き返り、再び一時の時間を共にするという愛情溢れる話だ。離れても消えない愛とは、ある種盲目的な信仰で、強力な魔術のような力がある、と感じた。人は、一度信じた人、心を開いた人に対しては、そのような愛の力、すなわちつながる力を発揮するのかもしれない、それが時には時空を超えた形として。

反対に、統合失調症とは、つながれなくなる、分断の病気だと言える。インプットしようとも情報がきちんと入ってこない。読書も動画も疲れてしまう。アウトプットしようとも言葉や表現が支離滅裂になることもある、言葉や考えがよく出てこないこともある。そんな中でどのように人や世界とつながればよいのか、この病気を抱えて、つながろうとするのはとても難しい。おまけに急性期にはそれまでの人間関係を壊してしまうようなことまでやっている場合もある。大きな負債を抱えた状態だ。私の場合は不運にも他人がみたら「生きていけない」と言うような状態からスタートしなければならなかった。残されたのは、過去の思い出と、わずかなつながりだけだった。

こんななか、今考えられるつながりを再生させるための解決策として、とにかく少しずつでも心が動くことにむかって「一ミリでも動くこと」を実践している。音楽を聴くこと、映画や絵や綺麗な風景を観ること、美味しいものを食べに出かけること。そして、ゆっくり丁寧に活字を追うこと、その際には情景を思い浮かべるといいという助言も、同じ病気と闘う当事者の方からいただいた。ありがたい助言だった。

人は一人では生きられない、これは真実だ。人は他者と環境から生かされて、なんとか生きている。孤独の中で生きる人間であっても、人や世界とつながらなければ一日たりとも生きていけない。

そのことを肝に銘じて、焦らずに、ゆっくりと、希望を捨てずに希望の芽を育んでいきたい。たった一言の声がけが命を救うこともあるように、小さな一歩を馬鹿にしない姿勢から何かを変えていけるはずだと信じる。これもまた一つの信仰、つまりは小さな愛の形である。

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