君を夏の日にくらべても
君はもっと美しくもっとおだやかだ
激しい風は五月の愛しい蕾をふるわせ
また夏の季節はあまりにも短い命
時には天の眼はあまりに暑く照りつけ
その黄金の顔色は幾度も暗くなる
美しいものもいつかは衰える
偶然か自然の成り行きで美は刈り取られる
だが 君の永遠の夏は色褪せることはない
君がもっている美はなくなることはない
死もその影に君が迷い込んだと自慢はできない
君は生命の系譜の中で永遠と合体するからだ
人間が呼吸できるかぎり その眼が見えるかぎり
この一篇の詩は生き残り 君に生命を与えつづける
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