苦痛を生き延びる術

病気になって私は多くの能力と関係を失った。その事実は私から自信を奪った。

そんな中でもなんとか、日々生きながらえている。どうやって生きながらえているかというと、以下のような方法によってだ。

眠る：長く眠るようにしている、というか、朝が起きられない。健常者の頃に順調に睡眠が取れていたのが嘘みたいに、今は眠りが浅くて長い。それでも以前は一睡もできないことが続いたから、それに比べて今はまだ睡眠は安定した状態になっているのだと思う。寝ることに時間を費やしている。デエビゴ10mg1錠とトラゾドン25mgを2錠飲んで、眠るようにしている。

音楽を聴く：今も音楽を聴くことができるのは救いだ。時々音楽を聴くのも辛くなる時があるが、音楽の歌詞が私の中に深く沁み込んでくる時がある。昔のように新たな音楽を発掘する力が失われてしまったが、それでも音楽によって救われているという感覚がある。主にspotifyの無料プランを利用している。

LINEチャットをする：統合失調症のLINEグループすきゾの弱音グループで弱音や泣き言を吐きまくっている。「死にたい」とか「病気がよくなってほしい」「薬をやめたい」とかそういうことを言うことで、今の自分をどうにか慰めているところがある。

食べる：一日二食くらい食べている。それほど量は多くないと思うのだが、動かないからか、薬の副作用で代謝が悪くなるからか、９キロほど太ってしまった。それでも食べることは私ができる数少ないことだ。

飲む：主にインスタントカフェオレやミルクティーオレを飲んでいる。甘い飲み物は心に優しい気がする。安心するので1日２、３杯は飲むようにしている。また父親がほぼ毎日買ってきてくれるノンアルコール飲料も飲むようにしている。その話をすると大抵周りは父親が優しいね、と言うが、私としては本当はアルコール飲料が飲みたい。だけどもう飲ませてもらえないのかもしれない。

お風呂に入る：お風呂に入ることはそれほど苦ではないが、1日が過ぎるのが早いので、お風呂に入れない時もある。だけど入れる時は湯船に浸かり、落ち着くようにしている。それでもリラックスするより疲れてしまうことの方が多いのが難点だ。

こんなことしかしていない日々だが、これでなんとか日々を凌いでいる。はっきり言って、今の私にとって生きることは喜びでもなんでもなく、闘いだ。この闘いをいつまで続けられるのか分からない。だけど死ねないから生きる、そんな日々をただダラダラと続けている。