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映画を観ること

病気になってからも映画はたまに観ることができている。大好きな、ムーン・リバーで有名な映画「ティファニーで朝食を」を休憩なしで観れた時はとても嬉しかったが、頭を使う映画などは集中力が途切れるため、休み休み観ている。もっぱらアマゾンプライムを利用している。

エリック・トレダノの作品を2回続けて観た。「最強の二人」と「スペシャルズ!政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」だ。両方障害や病気について扱っていて、だから関心を持ったのかよく分からないが、とにかく今の私にとっては身近に感じた。ケアは日常で対等であるというメッセージが込められているように思えた。障害は人と社会が作るものという認識も何となく分かった。これらの作品のように障害や病気を美しくだけ描くのではなく、もっと身近なものとして描く作品が増えたらいいと思う。

そのほか、「ニューシネマパラダイス」「浅田家!」や「黄泉がえり」「グランド・ブダペスト・ホテル」などを観て、それぞれよかったが、やはり一番印象に残ったのは「ノマドランド」だった。米国の壮大な風景美と、シェイククスピアの永遠についての美しい詩の朗読が印象的だった。米国の映画を観ると、やはり私は米国が好きだと感じてしまう。ただ米国が好きだというのは、かつて留学していたからというノスタルジーからなのか、現在の世界の勝者が好きなのか、よく分からなくなる時がある。勝者が好きだという理由で米国が好きだと思うなら、そこには後ろめたさも感じてしまう。

映画館では退院後一年半で「君たちはどう生きるか」「The First Slam Dunk」の二つの映画を観ることができた。両方とも退屈することなく観ることができたが、邦画だったからかもしれない。地元のミニシアター系の映画館でも映画が観たいが、観れるのかどうか心配になる。

今の私は難しいことが頭に入ってこないので、映画も話が込み入ってきたりすると理解できなかったりする。とても悲しいが、それでも映画を観ている。全て感覚で理解しているのだと思う。

私はかつては映画を観ることが大好きで、映画館にもよく足を運んでいた。古い映画を好んで観ていた。今はそれができない。できないながらに生きていかなければいけない。何をするにしても障害に悩まされている。

今の私は障害を忘れては生きていけないほどの障害に囲まれて生きている。集中力が続かない障害者にも簡単に楽しめるような15分、30分くらいの映画が沢山できてくれればいいと思う。

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