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外へ

なかなか外出できない身体になってしまったが、それでもたまに外出する。月に一度の通院は必ず、あとは図書館、ゆうちょのATM、コンビニ、カフェ、そのくらいの外出で生活は成り立っている。

一応ダイエットを始めたので4000歩程度、1時間弱の散歩をするようにしたが、残念ながらまだ定着していない。無理すると続かないので、週に一度いけばいいくらいのペースでやろうと思う。

昨日は父親の飲み会の迎えに駅前に行き、図書館に立ち寄った。なぜだか分からないが、図書館から去り車に乗ろうとする瞬間、ふと、ああ、幸せだなと感じた。いつもは億劫だと感じる運転がその時はそれほど苦に感じなかった。その小さな変化は私を喜ばせた。減薬のおかげで脳の調子が良くなっているのかもしれないと感じた。

散歩に行っても、外出しても、やっぱり外に出ると少し気分転換ができる自分がいる。今はそういったふとした瞬間が生きていて最も幸せだと思う瞬間だ。何か特別なことをしているわけじゃない、ただ150円くらいのカフェラテをコンビニで買って飲む、それだけで私の心は満たされる。ちょっとした非日常を味わえるのだ。決して悪い意味ではなく、とても安い人間になったと思う。

周りから「外へ出ろ、出ろ」と言われるとプレッシャーになってしまって出れなくなってしまうが、「外に出たいな」と思う瞬間もあるので、そういう瞬間の意欲を大切にしたい。

今は花見の季節。去年は形だけの花見になってしまったが、今年はきちんと桜を見ることができればいい。苦しみの中にいても、以前と同様に季節の移ろいを感じることはでき、そのことが私を少し慰めてくれる。生きることのほろにがさを噛み締めている。

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