だらしなさは相変わらず、脳が使えないような感覚のまま、もうすぐ再発して2年になる。ひどい病気になってしまったものだけど、それでもなんとか日常は過ぎていく。
今の私はとてもだらしなくなってしまい、本も読めず映画も観れず散々な思いをしている。だけど今日何となくまた幸せだなと思った。病気になってから、ふとした瞬間にそう感じる時がたまにある。
大したことはしていない、ただパンケーキを食べてカフェラテを飲んだだけのことなのだ、運転してカフェまで行けた、外に出れた、それだけでも私は本当に幸せを感じる。昔はそんなこと簡単にできたからそれほど喜びなんて感じなかったようなことだ。少しだけだけど自分が良くなっているような感じすらした。
この病気はよく、薄皮を剥くようによくなる、と表現されるが、それは一体どんな感じなんだろうか。あまりよくイメージができない。
だけど今日決めたことは、とにかく「希望」を持つようにしようとしたことだ。嘘でもいい。嘘でもいいから治る、回復する、良くなると思い込むこと、それをやってみようと思った。もしかしたら私は今も良くなっているのかもしれないからだ。私は10年後には必ず良くなっている。
うまく言えないけど、自分の中で何かが変わった瞬間があった。
私は最近は人に感謝できないくらい、偉そうにして過ごしていた。病気で、世の中のこと全てが真っ暗に感じられていたからだ。何度も「死ね、死ね、殺すぞ!」と言って、世の中の全てのことを恨んでいた。こうして犯罪者が生まれるんだなというのがわかるくらい。これは不信感による悪循環だった。
この世の中は私がいなくても十分に回っていく。私はしばしこの世で場所を借りているだけだ。生きているのではなく、生かされているのだ。
私は雷に打たれたみたいに病気になったけど、これも運命だったのだと思っている。そしてこの病とどう付き合っていくかも私に課せられた修行なのだと思う。
毎日「私は良くなりました」と言い聞かせてみたい。植物みたいにすくすく育っていくかもしれない。
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