私は2010年から2019年までの9年間、T大大学院の総合文化研究科地域文化研究専攻に所属していた。
私の専門は、文系で、チカーノ壁画だった。マイナーな研究だと言われたが、周りから何を言われても楽しんで研究を続けていた。だけど在籍中は沢山馬鹿にされたのを覚えている。統合失調症になり認知機能障害で頭が回らなくなってから、私は論文を読むことはおろか、きちんと考えることすらできなくなってしまった。商売道具であった語学も、その能力は衰えた。もともと堪能ではなくコンプレックスがあったが、更にできなくなった。
このことは地域研究や人類学においても損失だと思う。一つの研究を潰してしまったのだから。
統合失調症の原因は明らかになってはいないが、私の場合は、2022年5月のバイト先でのハラスメントの目撃が大きなトリガーだったと言える。私は運命に引き寄せられるように、部下に顔を近づけて怒鳴っているオーナーを目撃してしまったのだ。もう当時の感覚は忘れてしまったけれど、きっととても怖かったのだと思う。それで眠れなくなってしまい、妄想が拡大してしまった。
ただ、初めにメンタルが不安定になったのは、2020年5月、ある人との接触でだった。思い込みが暴走してしまったのかもしれない。当時は身体がぐったり重くなったのは本当に憑依だと思っていたけど、今となっては違ったのかもしれない、よく分からない。それについては霊感についての記事で書いた。
多分、今、私は大学院関係の人たちからは、完全に頭がおかしくなった人だと思われていると思う。私の言動は確かに常軌を逸していた。それくらい、心身で研究ができなくなったことを恨んでいたのかもしれない。
私は今も、研究がしたいと思う。どうすれば研究ができるのかと考えている。論文という方法ではなくてもいいから、何か、創造的なことがしたいのだ。
今、私は「精神障害者」としてのフィルターをかけられてかかわられているが、だとしたら、「精神障害者」である私から見える世界を、しっかりと世界に伝えるべきなのではないかと思う。
精神障害者には誰でもなりうる。偏見を持つなら勝手に持てばいいが、明日は我が身だと思っておいた方がいい。私だって「自分は病気になんてならない」と思っていた。だけど病気になった。
私は、私を間接的に統合失調症らしき病気にしたのは、T大大学院での指導で、直接的に病気にしたのが、バイト先のハラスメントの目撃だと思っている。
大学院ではハラスメントがあった。私は何度も何度も馬鹿にされ続けたからだ。確かに褒めてもらった時もあった、だけど、もっと違う方法で、私の能力は伸ばせたのではないか。
今私が求めていること、それはもう一度研究する能力、ただそれだけである。
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