
今日は月に一度の通院日だった。四週間続くゼプリオン25mgの注射を打ってもらいに通院する。診察は3分くらいで終わる。3分間の間に最近の調子などをしっかり伝えなければいけないのでこちらはいつも必死だ。言うことは大体いつも一緒「陰性症状と認知機能障害が治らない」でもそれに対して主治医はあまり反応しない。希死念慮と言っても驚かない。多分私がもう暴走することがないから安心しているのだと思う。今日も安定していると言われた。こちらとしては状態がよくないことを必死で訴えるのだがあまり深刻にとらえてもらえない。
看護師さんに注射を打ってもらい、社会的に暴れない状態になって、また四週間が過ぎる。四週間はあっという間だ。だけど注射は便利だからすごくいい。
措置入院をしたということは、はたから見たら人を殺してもおかしくない状態だったということだ。人を殺さなくて本当によかった。私の陽性症状の状態はそれくらい正気を失っていたからだ。私は今の小さな幸せを本当に大切に思っている。
統合失調症は高度な精神の持ち主だけがなる病気なのだという。それが本当なのか私にはわからないが、そうだと書いていた人がいることだけは確かだ。私は病気に選ばれて、今の状態になっているけど、やっぱりヘルパーさんを頼んでも、いつか一人暮らしできるようになりたい、そう考えている。
生きていること、それはとても苦痛だけど、私は生き続け、時に人に加害を加えてでも図々しく生きてやろうと思っている。
「統合失調症は、高度な精神をもつ人間だけがかかる病である。その病には、人間であることの本質的な苦悩や矛盾が顕れているとも言える。統合失調症の世界を知ることは、人間という存在の本質を、一つの極限の世界で発見することでもあるだろう。」
『統合失調症ーその新たなる真実』岡田尊司、PHP新書、2010
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