
B型作業所に行くようになってから、病気のことだけを考えなくなった。
病気以外のこと、たとえば何かを食べて美味しいと感じることや、音楽、人のこと、そして世間の動きも、自然と耳に入ってくるようになった。
作業所に行けるようになって、本当に良かったと思っている。
だけどやはり、日常について話すとき、正直であればあるほど、病気の話題が必ず出てきてしまう。
「映画が観たい」「ドライブに行きたい」といった希望を語るとき、「今は病気でできなくて」と話さざるを得ないのだ。
私にとって病気は、それほど自分と一体化したものだ。病気なしに、今の私は語れない。
私の場合、統合失調症の中でも「認知機能障害」が主な症状で、一般的にはあまり知られておらず、理解されにくい。
そういう意味でも、病気の話は私にとって必須のものなのだ。
今の私は、「病気と作業所」の話が中心。それ以外の話題はあまりない。
でも、それでいいのではないかとも思う。今は無理に話題を広げたくないし、過去の栄光にもすがりたくない。
私は少しずつ外に出られるようになっている。
岩の原ワイナリーや鳥まんで、美味しい食事を楽しむことができた。
それは、ほんの少し前の私からは考えられないような、奇跡的なことだ。
病気のおかげで、日常のちょっとしたことに感謝する姿勢が生まれた。
病気は私に苦しみを授けたが、それを忘れる楽しみも教えてくれた。
私は、これからも統合失調症とともに生きていく。
統合失調症は、私のアイデンティティになっている。



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