
両親には本当に感謝している。母は私を見捨てそうな時もあったけど、それでも毎日夕食を作ってくれ、洗濯をしてくれ、家のことをしてくれる。父親は病後、ひとりぼっちになった私をずっと相手してくれていた。私からの電話にで続けてくれた。私の病気のために、何度も東京に来てくれた。
統合失調症はかつて悪魔みたいな病気と言われていたのだと思う。今も偏見は根深い。だけど両親はかつての自慢の娘が統合失調症になったことを受け入れてくれた。受け入れざるをえなかったんだと思う。そのことがどれだけ辛かったか私には分からない。
両親は仲がいい方ではない。それは昔からだった。私は喧嘩する姿をずっと見ていたので、愛情とかそういうものを信じられなかった。
私は愛情や人を本当に信じられるようになったのは、学部時代に、学問に出会ってからだ。学問に出会い、恩師に出会い、仲間に会い、私は変わった。はじめて愛を知った。
だから愛というものと両親は自分のなかで距離があるものだった。両親は私に愛を教えてくれた人たちじゃなかったから。愛を語る以上に近い存在だったからかもしれない。
だけど今、私は病気になり、両親に愛を感じ始めている。私はいずれ一人暮らしをするかもしれない、姉たち、家族は私の病気を本当に受け入れないかもしれない、だけど、私は両親に、私を産んで育ててくれたことを、今、感謝しようと思う。っ両親を恨んだこともあった、だけど、今はこの運命を、両親を受け入れて、進んでいきたいと感じる。強く感じる。
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