
自分に生まれてきてくれてありがとうと伝えたいと思った。
私は2020年6月あたりから精神科に通い始めた。途中通院拒否もしたが、もう5年ほど、地元の同じ精神科にお世話になっている。
2022年7月に再発をして東京で措置入院してから、症状が出ないようにと、月に一度注射を打っている。今日も通院日だったのだが、今日の注射は痛かった。大の大人が注射を怖がっていると思われるかもしれないが、筋肉注射なので痛い時は結構痛いのだ。こうして自分は病人だということを実感する。
その注射を打って、主治医から様子を聞いてもらって、月に一度の通院日は終わる。会計は3千円ちょっと。
以前は私なんか生きていても仕方がないと思ったが、今は私が生きていることには意味があると感じる。私は今、障がい者として、書いている。障がい者として書くとはどういうことか?私にとっては、困難をなんとか言語化して、外に発信していくということだ。今の私には困難ばかりだ。本は読めない、映像は見れない、できることは音楽を聴くことだけ。でもそれで充実した日々を過ごしている。
こんな風にして、私は今、たしかに生きている。私は44歳、未婚、病気もち。生きて、今日も通院後にカレーを作った。カレーは美味しかった。父親はその味を味がないと言ってきたが。
私よ、生まれてきてくれて、本当にありがとう。何度も何度も伝えてあげたい。今、私がしている/してきた経験は、まさに私以外にできないもので、私の挫折も失敗も何もかも、経験として、歩んでいくことができるのだと感じはじめている。一人の人の人生に、勝ち負けなんてない。あるのはただ、価値それだけ。頭がいい悪いなんかではかれるものじゃない。
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