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外の世界に触れる

今の私は常に自分の世界に閉じこもっている。動かない頭でできることは少ない。健常者の時のようには自由に動けない。だからフットワークも重くなった。私は変わった。

だけど今日は重い腰をあげて朝から映画を観にいき、久々の映画館での時を過ごすことができた。結局ポップコーンも何も、怖くて買わなかったけれど。今の私は何をするにもビクビクしている。もっと堂々とできたらいいのだが、私を取り巻く沢山の「できなさ」が私から自信を奪う。

今日観た映画は「国宝」。ストーリーとして色々腑に落ちない点もあったが、3時間の大作を無事に観れたことが何より嬉しかった。母からはどうでもいいと言われたが、母親がどうでもいいということのひとつひとつを私は価値あるものだと思っている。私は、私の生は、こういうひとつひとつのことから出来上がっているのだから。もう母親の呪いは受けない。

Xでみかけた国宝への批判に、あれだけの時の流れを描いているわりに社会的出来事との関連性が全くでてこなかったことに違和感を覚えたというものがあった。でも本当にひとつのことに集中していると、社会のことなんて入ってこないものなのかもしれない。今の私もそんな感じだからよくわかる。今の私が集中していることなんて、ひとつもないのだけれど。

国宝はもっとドロドロしているかと思ったけれど、思ったよりずっとあっさりしていて、意外だった。今の私の内面がドロドロしているからかもしれない、暴力シーンを見ても、性の暴露を見ても、何を見せられても、「それで?」と思ってしまう自分がいた。一番惹きつけられたのが歌舞伎自体だった。もっと作品自体を観たかった。

今の私ができることは、書き続けること。そう同病の当事者にも伝えた。私の文章が持つ力は小さいかもしれない。だけど、この世界の確かな力だ。統合失調症の認知機能障害を抱えた私が、今も生き続け、書き続けていること、それ自体が、この世界の力になる。私はそう思って、今もこうしてキーボードを叩き続けている。

今日は映画に加えて、夕食を作る日で、ハンバーグを作った。頑張って作って、頭を使った。父親は私の料理を喜んでくれた。私の闘いは続く。

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