病気になってから健康でいようとする圧力みたいなものをよく感じるようになった。だけどそういうものを私はものすごくうざったく感じている。無理矢理散歩したり、無理矢理姿勢を正そうとしたり、無理矢理外に出ようとしたり…無理矢理が多すぎて、心身の声をちゃんと聞けていないのではないかと思ったりする。
病気になってしまったのだし、病気も自然の形だと認識して、それを受け入れて生きていけばいいのではないかと思う気持ちがある。何もできないのなら、何もしなくていいのではないか、例えば美味しいカレーを食べるためだけに生きていてもいいのではないか。無理しないで過ごす、だらしない格好しかできないのならそれでもいい、それを受け入れて過ごしていけばいいのではないかと思ってきた。それが今の自分の自然なのだから。
同様に、頑張ることに対しても嫌気が刺している自分がいる。私はこの状態で生きているだけで十分頑張っている。これ以上頑張ることはできない。健常者に言っても理解されないけど実際障害を持って生きるとは諦めの連続なのではないかと思う。健常者に近づいている障害者はまた努力したり自分を高めたりするのだろうけど、そういうことがまるでできない人たちもいる。私がそうだ。
私がこの病気になったことも自然のことだったのだと考えれば、流れに身を任せるしか仕方ないよなぁという気持ちになってくる。無理に身だしなみを整えたり部屋を整理したりしなくても、このままで生きていけばいいのではないかという気になってくる。だってできないのだから仕方がないことなのだ。
健全で健康で、なんて生活に憧れはあるけど、実際には無理だ。もっと人生というのは汚いものなのではないかと思う。お風呂に入らないで匂いがするとか、足の裏が臭いとか、髪がボサボサとか、そういう汚さや病による苦しみこそが現実なのではないかと思えてくるのだ。
汚くてもいいから、ただ生きていればいいのだと思う。人に会った時にびっくりされるかもしれないが、それが自分なのだから受け入れてもらうしかない。
格好なんてもはやどうでもいい。それよりも1日でも長く生き続けること。考えること。それが大事だと思う。人と同じ人生を歩む必要なんてない。自分がやりたいと思うことをただやってみる、それでいいのだと思う。だから私はこれからカレーを週に一度食べる人生を過ごそうと思う。カレーを食べるだけで生きていてよかったと思うことが増えるような気がするから。
自分にはとことん優しくしていきたい。
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