今私ができること限られたこととして、食べること、飲むことがある。とはいえ具合が悪い時は美味しくも食べることができない。だからこそ何かを美味しく食べることができた時は満足度が高くなる。
落ち込むことがあっても、うまくいかなくても、とりあえずは毎日食べること、飲むことを続けていこうと思っている。希死念慮に苛まれていた時は餓死しようと思い、ほとんど何も口にしないこともあった。今はそういうことはしない。死ぬことは難しいことだと分かったからだ。人は簡単には死ねない。だから惰性であってもできることが少ないとしても、厄介者であったとしても、存在している。今の私は存在することしかできない。そうであれば存在することで少しずつでも何かを得ることができればいいなと思う。それが何かは一言ではいえない。でも生きている喜びや確かな手触りのようなものを実感できれば、と思う。病気になり、私は痛みも苦しみも、生の実感になるのだということを知った。
今日は仕事おわりにブラックコーヒーとチョコレートを味わった。好きな音楽と共に食した。苦味と甘みが美味しく感じられた。
こういう瞬間を日々大切にしていきたいと思う。他人からすれば何のことはない日常だが、今の私にとってはかけがえのない瞬間で、静かにあたためていきたい日常の光だ。
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