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《チグハグな愛》ストーカーの恋

私はそんなに簡単に人を好きにならない方だと思っている。最後に人を好きになったのは12歳年下の人だった。その人に最後に会ったのは多分3年くらい前だと思う。今、その人はどんな風に過ごしているんだろうか。私はもうその人とかかわることはできない。

その人と初めて出会った時、私はその人は大丈夫かな?と思っていた。ヒョロヒョロしていて頼りなさそうだったからだ。それに、いつでも誰か(特に女性)と一緒に行動しているようなところもあまり気に入らないと思っていた。

私はその人を好きになってはいけなかった。好きになるべき人ではなかったからだ。既婚者ではなかったが、立場上、好きになることを許されないような関係にある人だった。

だけどある時をきっかけに私たちは近づいてしまい、その時に私はどうしようもなく好きになってしまった。胸のドキドキが抑えられなくなった。私にはそういうところがある。何より自分の気持ちを大切にしていて、自分の気持ちがそうだと言ったらもう誤魔化せなくなるのだ。

私はその人には何より動物的な魅力を感じていた。もっと近づきたいと思ってしまっていた。だけどその人とは結局付き合うことはできなかった。ようやく思いを明らかにしてもいいと思った時に告白したけれど、恋愛感情はないと言われて振られてしまったからだ。だけどその人は私に友達としてかかわろう、また会おうと言ってくれた。だからそれ以降私たちは友達としてやり取りを続けていた。私はその人とのやりとりが大好きだった。その人はとにかく人たらしと言われるようなタイプで、人懐っこく、優しい人だった。ただ「人に優しくなんかいくらでもできる」と言ったりするような悪さもどこかであった。私はその悪さも気になっていた。

だけど私はその人にも急性期に攻撃をした。私は一度目の急性期に、わざわざその人のいる地にいき、その人に抱きつくようなことしてしまったのだ。その時はまだその人は私を許してくれていたが、最後のやりとりではその人は私を静かにインスタでブロックした。私はそれでもおさまらず、なぜかLINE上でもその人に攻撃をした。「大した面してないくせに…ふざけんな!」というようなことを投げかけてしまったのを朧げながらに覚えている。本当になぜ私はそんなことをしたのだろうか?誰も教えてくれない。私は大切だった人、ありとあらゆる人に攻撃を仕掛けたのだ。

その人との楽しい思い出は沢山ある。一緒にお酒を飲んで話したり、大学のヒマラヤスギの根元にメッセージを埋めたり、雪山登山をしたりした。私はその人の前で不意にオナラをしてしまったこともあった。だけどその人は何も言わなかった。その人はいつも私に応援メッセージをくれ、人とうまく行かない時も「タイミングが悪いだけかも、相手にも都合があるかも」「あきらめないで」とか「自分の幸せを追求してください」といった今でも忘れられない力強い言葉をくれた。私はずっと恋愛感情を捨てられなかったけど普通にいい友達になっていた。心の支えだった。

それなのに私はそんな優しい人まで遠ざけてしまった。ストーカーと言われても仕方ないようなことをして、最終的に嫌われてしまった。

私は統合失調症という病気を悪魔の病気のように恨んでいる。なぜ私たちが丁寧に育んできた友情をこうも簡単に壊したのか。なぜ、なぜ、なぜ私をここまで壊したのか。友達でよかった、友達としてでもかかわっていたかったのに。病気のせいだから、私のせいではなかったと言っても誰も聞いてくれない。もうかかわることはできないのだから。

今の私にできることはその人がある時になんとなく教えてくれた音楽を聴くことくらいだ。その人から教えてもらった音楽を聴き、その人とのやりとりを思い出すと思うことくらいしかできない。それすら迷惑かと思ってしまうくらいだ。

私の恋はストーカーの恋として終わってしまった。だけどここにだけは書いておきたい。私の葛藤も私のあの人への気持ちもまっすぐで、濁りなきものであったということを。私は本当にあの人をただ好きだった。あの人に出会え、あの人とのやり取りで私は長い失恋期間から立ち直り、新しくなることができたからだ。私はあの人にまた会いたい。この太った醜い自分でも会いたいと思う。

でもこんな結末になるなら、いっそのこと最初から出会わなければよかったのかもしれない。でもそうしたら楽しかった思い出もなくなってしまう。私のいき過ぎた恋は居場所を失っている。好きな人が好きだった人という言い方に変わったのは、もう迷惑をかけたくないという気持ちからだ。もうここまで来ると恋愛感情どころじゃなくなる。これはもう恋愛なんかじゃ収まらない、私はこれからも、人として、あの人のことを思い出し続けてしまうだろう。醜く、迷惑で無能なストーカーだと言われても。

あの人はもう結婚しているかもしれない、それでもかつて育んだ友情の一端を信じてもいいだろうか。微かに残った未練と共に日々をダラダラと過ごしている。

コメント

  1. 曼荼羅 より:

    良い恋愛をしましたね。そして辛いですね。私はうつ病なのですが、薬で躁状態になるときがあります。それで人間関係で失敗を何度もしました。躁状態のときは極力人にかかわらないようにしています。家族であっても・大切な人であっても。それが失敗から学んだことです。

    • cyp_yogi cyp_yogi より:

      曼荼羅さん、そうですね、片思いでしたけど最後の恋だったかもしれません。今はもう辛い気持ちはないんですけど相手には不快な思いをさせてしまっただろうなと思っています。許されない恋でしたから。人にかかわらないようにすることも大切なのかもしれませんね。ご助言ありがとうございました。

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