今日は知り合いの博論についての悪夢を見てしまい、辛くなって作業所を休んでしまった。たった2時間だけの利用でも辛くなる。行きたくなくなる。闘病生活はうまく行かないことばかりだ。
悪夢でうなされたように、私は博士号を取ることができなかった。私の最終学歴は博士課程満期退学だ。このことは私を一生苦しめるだろうと思う。大きな敗北感と挫折感がある。なんのために10年程度も研究を頑張り続けたのか、最後の最後で脳の病気になってしまった。夢を諦めざるをえなくなった。この痛み、苦しみをどうしたらわかってもらえるだろうか。
権威としての最高学歴を得ることはできなかったから、代わりに私は一生書き続けようと思っている。これが今の私に残された、唯一の研究者・教育者としての行動だ。私は書き続けることによって自分なりの研究教育を続けていこうと決意した。私が見てきたもの、考えてきたこと、伝えてきたことをこの拙い文章を通じて社会に発信していければいいなと思っている。
病気の体験から、私は「きれいごと」だけでは生きていけない現実を痛感した。学問はしょせん「きれいごと」机上の空論かもしれない。だけど私は生活感のある「きれいごと」のなかに真実があるように感じる。複雑な理論や思想では到達しえない、生きた境地のようなものが、生活者の美学や叡智のなかにあるような気がして、それらを自分なりに探求していきたいなと考えている。
病気を抱えて、すこしずつ、進んでいきたい。


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