自分を讃える

今日はカレーと味噌汁を作った。木曜日は通院や訪問看護のことが多いので、作業所は休みにしていて、夜は時間があるので、やってみることにした。
カレーは材料を切るだけだったので簡単に作れた。以前は米を研ぐだけ、材料を切るでもものすごく疲れていたのだが、今回は特に疲れるということもなく、淡々と材料を切り、炒め、カレーを煮込むことができた。うまくできたと思う。父親は「美味しい」と言って食べてくれた。母親は小言が多かったがお代わりしていた。味噌汁の味噌の入れ方が大胆だったみたいで、味噌が固まって溶けにくかったのが、今回の反省点だった。すくった味噌をお玉に入れて、ゆっくり溶かすべきだった。次回は気をつけたい。

南原繁賞をとった後輩が、博論を本にしたといって、その本を送ってくれた。研究の超エリートで本当にすごいと思う。こころから尊敬する。私はといえばB型作業所もモタつくほどなのに、どんどん前に進んでいく後輩をみると本当に今の私とは住む世界が違うのだなと痛感させられる。世の中にはそういう使命を持った人たちもいる。私は違う、私は統失を抱えるという使命を背負ってしまった。私も、そういう意味では、よく生きてきたと思う。

私は何の賞も取らなかった、ただ今日は訪問看護をして海を見に行き、カレーを作っただけだった。だけど私にとってはそれはとても大きなことだった。私も、私の速度で、進度で、進んでいる。誰にも表彰してもらえないかもしれないけど、私はこんな自分をひとりで評価している。あなたはあのどん底の日々を、ほとんどの人に見捨てられながら、ひとり苦しみながら、もがいて生きてきたね….と。

来週の木曜日は肉じゃがを作る予定だ。母親は毎日夕食を作っているけど、誰からも表彰されない。この世界で表彰されないのは私だけじゃない。この世には表彰されなくても価値のあることは沢山ある。