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絵を描くこと

コロナ禍になってから、もっと言えば、一度不思議なことがあり、その急性期を迎えて落ち着いてからの2021年以降、私は絵を描くようになった。絵を描くために画廊にいきパステル画材とパステル専用定着スプレーを買ったりした。一時期は毎日描いていた時もあった。その時はとても楽しかった。ぐんぐんと自分の中で表現が生み出されていく感覚があった。あの時期は心の中にまっさらな純粋さがあった。

2022年に発症(再発)してからは、脳の機能が低下したからか、薬の副作用か、喪失感からか、あまりというより全く描けなくなった。頭の中でイメージが膨らまなくなってしまったからだ。描こうとしても塗るか真似するかくらいしかできなくなってしまった。それでも2022年の退院後には《われもの》という作品を描きあげた。この作品にはすごく思い入れがある。

《われもの》パステル、2022

ただ最近になって闘病記の挿絵を描いてみると、難しいながらに何らかの形が出来上がってきたので、それが嬉しいと感じた。絵にしてみると、文字とは異なる自己と病の外在化を促すことができるようで、今や過去の状況を客観視することができる感覚がある。やはり表現は癒しになるのだと思う。特に陰性症状を自分の絵で表すことができたのは嬉しかった。陰性症状の内向き加減をいつもしている三角座りでとらえたのは自分なりに気に入った。今の自分は何もできないと思ってしまうけれど、何もできないわけではなく、何らかの表現はしているのだなと改めて思った。この状態でも諦めたくない。自分の力で希望の光を生み出したい。

《陰性症状の苦しみ》2024
《陽性症状の歌うたい》2024

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