少しずつでも本を読み続けていきたい。
読めなくても読む。
なぜか?読みたいから以外にない。私は本を読むことがとても好きだったし今も変わらず好きだ。
ようやくあるエッセイ本を一冊読了することができた。
理解できない箇所もあったが、とにかく読みきった。
今は読み切ることが大切だと思った。
読み切った後、何か一つでも印象に残ることがあればそれでいい。
まずはそこから。一歩ずつ前に進む。僅かでも進む先に何かが見える。
障害からこそ見えてくる世界と境地がそこにある。
この世界は、これまで知らなかった世界ではあった。
私はほぼ一年間は障害とともに過ごした。
苦しい一年ではあった。私はもがいた。不安だったし怖かった。きつかった。まだこんな風にしか自分の置かれている状況を表現することができない。でも本当に大変だった。
ただこの大変さの中で読んだ本は普段以上に記憶に残るものになっている。
『キッチン』『西の魔女が死んだ』『火花』『パーフェクトブルー』これらは私が入院時に読んだ小説だ。それぞれ面白かった。面白くて切なくて入院時の私の心に沁みた。
私は最後まで読書と書くこと、考えることにしがみつくと思う。
ずっと大切にしてきたことだからだ。
この障害ゆえに、犯してきた罪ゆえにこれから更に社会から排除されていくかもしれない。
それでも最後まで言葉を使って生きていきたい。
私は言葉を愛してきたし、これからもその姿勢は変わらないと思う。
言霊があると信じているから、言霊を信じて言葉を使い続ける。
作家でもなんでもないけれど、これが私の生きる道だと思っている。
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